15話 共に歩く

早く歩きたいなら、1人で歩けばいい。

長く歩きたいなら、一緒に歩けばいい。

遠い昔、小学生の時に下関海峡ウォーク、というイベントに参加したことがある。

26キロくらいをひたすら歩くというイベントだ。そのイベントに小学5年生の時に初めて参加した。

その時は私と小学3年生の妹と祖父の3人での参加。

きつかったとは思うのだが、祖父がコントロールしてくれたり、荷物も持ってくれて、気にかけてくれたおかげで、3人でゴールすることが出来た。

調子に乗った私は次の年、友達と3人で出場した。

体は多少は強くなっていたと思うが、その時は完歩出来なかった。

同級生は当たり前だが、自分の事を中心に進んでいく。

気を使いながら伴走してくれた祖父はそこにはいない。

15キロ付近で同級生とはぐれ、20キロ地点まで歩いたが、最後まで歩く気持ちは保てなかった。

その日、どんな気持ちで祖父は家で待っていたのだろうか?

今はもう聞くことは出来ない。

誰かの伴走があることの大切さをその時の私は知らなかった。

1人でもできると

去年できたのだから、じいちゃんがいなくても、自分はできると

完全な勘違いをしていた。

後から助けに来てほしくても、誰も助けてくれない。

そんな思いもあってか、私は共に歩いてくれる人がいる事の大切さを、知っている。

長く歩きたいなら、たくさんの仲間と一緒に歩いた方がいい。